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拝啓、Janet Jacksonこと、Janet ‘Damita Jo’ Jackson様。
毎年、12月のこの季節になるとあなたの曲が頭をかすめてしまうのです。 あなたの「Let’s Wait Awhile(1986)」です。 18年前の年の瀬のこと。初めてあなたにお会いしたのは恥ずかしながら「夜のヒットスタジオ」というTV番組でした。年末でライトアップされたロックフェラーセンターから衛星生中継で出演されておりましたあなたは、少し背伸びをした黒のロングコートをお召しになっておりました。 邦題「急がせないで」というタイトルで紹介されたあなたの曲が、当時の私の感性のすべてを一瞬にして強烈に惹きつけたのです。 曲の後半のスキャットの部分などは正直息が止まるかと思ったものです。 当時まだ若かったあなたにマッチした良い意味で「青くさい」リリックとそれを彩るJam&Lewisのメロディーは、80年代の後半にして息絶えたと思われたSoul Musicの新しい方向性を強く指し示していたように思えたのでした。 その後のあなたの曲の数々は、世紀をまたがって私の心を確実に奪い取るものでした。Jam&Lewisの才能は確かに認めますが、彼らがプロデュースをしたほかの女性シンガーたちは残念ながら、私の心の琴線に触れたことは一度もありませんでした。Mariah Careyなどは残念ながら私にとっての魅力を1グラムも見出すことのできないかたでした。 そのとき私は気づいたのです。 私はJam&Lewisのメロディーにのる、幾重にも折り重ねられたあなたの吐息のような声に惹かれていたことを。 お互い38歳にもなると色々あるものです。あなたにとっても音楽がビジネスである限り、新境地の開拓が急務であることを肌で感じておられたのでしょう。 しかし、私は敢えてそんなあなたに「Let’s Wait Awhile」のリリックの一部を贈ります。 「Let’s Wait Awhile before it’s too late… Let’s Wait Awhile before we go too far…」 「少し待ちませんか・・手遅れになる前に・・ もう少し待ってみませんか・・僕たちが離ればなれになる前に・・」 今年もあと少しで終わります。 今年はお互い色々ありましたね。私も少々疲れました。あなたもそうでしょう。 僕にもう少し夢を見させてくれたら嬉しいです。 デトロイトもこれからどんどん寒くなるでしょうからお風邪を召さぬよう。 素敵なクリスマスと良い年をお迎えください。 それでは。 敬具 show-zono 次回はカウントダウン2 Marvin Gaye 「Save The Children」について紹介します。
by show-zono
| 2004-12-07 23:16
| Soul Music
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Comments(2)
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sugar_pepper at 2004-12-10 17:01
拝啓、Excite経理マネージャーこと、show-zono様
いかがお過ごしでしょうか? バイトから戻りコタツにお入りになって。。。というシチュエーションでしたっけ? この時の印象がよほどお強かったのですね。 わかりますよ。 僕もこの時は、普段あまり見ないTVに目と耳が釘付けになりましたので。 とても美しくて洗練された音を聴いたように感じたものです。 「Soul Musicの新しい方向性」をお感じになった…というのもよくわかります。 残念ながら現在Soul Musicと呼ばれているものの多くはここからかけ離れてますが。 Albumの中にこのような曲が必ず1曲は入っておりましたので、僕も楽しみでした。 ええ、もちろんJam & Lewis によって彩られたJanetの声を聴くのが…です。 ここ最近は少し寂しいですね。 僕も「彼女にはArtistでいてほしい」という望みを捨て切れずにおります。 Soul Musicを聴こうとすると、70年代のものを手にとることが多くなった今日この頃です。 現代の、この貴重な音が守られますように。 寒くなってきましたのでお身体を大切に。 良いクリスマスをお過ごしください。 敬具 sugar_pepper
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show-zono at 2004-12-11 00:14
sugar_pepperさん、コメントありがとうございます。
私の周りの人間は一往にこういいます。 Marvin GayeやStevie WonderやLeon Wareなどについて熱く語ることは理解できるが、Janet JacksonやEl DeBargeがお好きだというのは理解に苦しむと。 前者は誰もが疑わないSoul Musicの鬼才と呼ばれたアーティストたち。だが、後者はアイドルでしょうと。 音楽の好き嫌いの理由には「理屈」は存在せず、私自身が今まで書き連ねてきた「屁理屈」も実は後付けのものであることは自分自身でもよく理解をしています。 Janetは好きだけどMariahは聴かない、Elは好きだけどMichaelは好きではないということも自分自身「理屈」でうまく説明することができません。 あくまで、感性の問題で、要は「心」が揺れるか、揺れないかの一点に尽きるのだと思います。 これまでの、私の駄文の数々にお付き合いいただいて本当に感謝をしています。あなたがいなかったら私自身このブログをこの長きにわたって続けることができなかったでしょう。 次回は自分自身が書き残したくない曲について触れたいと思っています。
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