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「和製R&B」ってなんだろう?
最近、日本でも宇多田ヒカルやMISIA、平井賢のような「和製R&B」と呼ばれるアーティストたちが多く出てきた。 「本場の」という言い方はおかしいが、「Soul Music」を心から愛し、精神的にもそれを生活の糧としている自分にとっては、正直いって、少し、いやかなりの「違和感」を感じる。 以前、ある国内の音楽雑誌を読んで愕然としたことがあった。名前は出さないが、とある「和製R&B」といわれるジャンルの若い男性アーティストがインタビューのなかで「黒人に生まれたかったですね。」とのたまっていたことが、私の心のなかの「逆鱗」に触れた。 「無知」というのは時に犯罪に近い。勉強ができるできないというのとは違う「無知」は本当に「無礼」で腹が立つ。 「Soul Music」はもともとゴスペルやリズムンブルース、ジャズから派生している。人種差別による「抑圧」の激しさにより、黒人たちは「心の叫び」を「音楽」で昇華しようとした。もとから独特の高い能力をもつ彼らの音楽スキルは素晴らしく、「Soul Music」は1960年代には瞬く間に世界中に浸透した。1970年代以降はMarvin Gaye 、Stevie Wonder、Donny Hathawayなどの「出現」により、Soul Musicは「メッセージ」をもった音楽へと覚醒変化をした。 そのフォーカスは「人種差別」だけでなく、「公民権運動」、「ベトナム戦争」へ広がりを見せていった。またLeon WareやEugene McDanielsの「出現」により、音楽的にもより一層「ソフィスティケイト」されあらゆる意味で最も「高度」で「美しい」音楽となったのである。「Groove」という言葉があるが、彼らの奏で出す「Groove」は悲しいかなとうてい日本人の我々には真似のできるものではない。 ところが現に黒人に対する「人種差別」はいまだに根強く、アメリカの南部の地方などではMicheal JacksonやWhitney Hustonのクラスの「スター」でさえ入館すら断られるホテルもあるし、貧困層が全体の80%を超えるのが黒人たちの「現実」である。 「黒人に生まれたかったですね。」とのたまう「和製R&B」アーティストはそのような「軽薄」なメンタリティーでスラムでの生活や貧困、人種差別に耐えうるのだろうかと思う。と共に、このような「Soul Music」の「本質」すらを知らないで、自らを「和製R&B」とか「ジャパニーズ・ソウル」などとのたまう、その「厚かましさ」に言いようのない「怒り」を通り過ぎた「憐れみ」を感じた。 山下達郎氏は以前、自身のラジオ番組で自分の「音楽」について、『「Soul Music」から多くのヒントをもらっているが自分の音楽は「Soul Music」ではない。自分はそれほど思い上がりの強い人間ではない。』と話していた。「Soul Music」の「本質」と「凄み」を本当に理解している人間の言葉である。 「Soul Music」は、生まれながらの「逆境」を乗り越えた黒人たちの想像を絶する「研鑚」のうえに成り立っている「音楽」であることを忘れてはならない。 そして、残念ながら現代の日本人の「虚弱」なメンタリティーをもって「Soul Music」といえるものを演奏することは到底無理なのである。 次回はDonny Hathawayについて紹介いたします。
by show-zono
| 2004-08-10 21:29
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Comments(42)
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいておりますが、コメントするのは初めてです。rakutaroと申します。
自分の好きな音楽が、メディアなどで他人の無理解によって侮辱されていると感じることは Soul Music でなくとも良くあり、僕も共感します。 しかし、今回のエントリーには今一つ納得できないところがあります。タイトルにもなっている「日本人にはSoul Music はできない」という主張です。 例えばAverage White Band は、僕は素晴らしい(Soulでないにせよ)Funk Bandだと思いますが、彼等はそのバンド名通り白人です。抑圧を受けた黒人ではありません。彼等についてもshow-zono さんは「普通の白人」にファンクができるか!と言ってしまうのでしょうか? 一概に日本人という民族をひとくくりに「虚弱なメンタリティーなのでSoulはできない」と言い切ってしまうことに、僕は違和感を覚えました。 軽薄に「黒人になりたい」などと言ってしまう精神が異常だ、という意見には賛成ですが。
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show-zono at 2004-08-10 23:08
rakutaroさん、コメントありがとうございます。興味深いご意見、ありがとうございます。
私にとっての「Soul Music」は、初回の投稿でも書いたとおり「心に届く音楽」です。子供のおもちゃではありません。そして今回書いたように『生まれながらの「逆境」を乗り越えた黒人たちの想像を絶する『研鑚』のうえに成り立っている「音楽」』だと思っています。スタイルや方法論が似ていればそうかといえば、決してそうではありません。「Average White Band」は確かに素晴らしいFunk Bandですが、私の思う「Soul Music」ではありません。 文中でも触れましたが、「和製R&B」なるジャンルが存在するずっと以前からSoul Musicの強い影響を受けていた山下達郎氏の「言葉」は私には「普通」に響いてきます。 日本人のアーティストでMarvinやStevieや Donnyのように聴こえるアーティストが出てくれば教えて下さいね。 それと今回私が触れているのは「民族論」ではなく「精神論」ですので、お間違いなく。
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at 2004-08-11 00:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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400tourer at 2004-08-11 00:26
なかなかここまでディープな話しに着いてくる人は少ないでしょうねえ。(苦笑)
確かにsoulとは「たましい」って意味ですからね。精神論こそが本質なの かも知れません。 「いつか自由に」っていう気持ちをスピリチュアルなところにまで持っていかざるを 得なかった方々の気持ちは、僕には体感的に理解することが不可能です。 僕はそういう意味で、ソウルの精神的な部分を畏敬の念のような気持ちで捉えています けれど、音楽的にはブルーアイドソウルも大好きです。また、ソウルを 支えたミュージシャンには多くの白人がいることも事実です。もしかして、 彼ら白人ミュージシャンも僕と同じような気持ちでシンガーへの尊敬と愛情 を演奏に込めたのかもしれませんね。 そういう「気持ち」で演奏することなら、僕だって負けませんよ!(笑)
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at 2004-08-11 09:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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show-zono at 2004-08-11 14:00
400tourerさん、「電報」のような「鍵コメ」での訃報の告知ありがとうございました。(笑)
まあ、苦笑いしないで少々ディープかもしれませんがお付き合いください。私も400tourerさんと同様に「Soul Music」の精神的な部分に対して「畏敬」の念を強く感じています。先週盛り上がった「永遠のMOTOWN」にも出ていましたが、実際MOTOWNを支えた白人のプレイヤーもいますし、そういう人たちには強い「尊敬」の情を抱かざるを得ません。黒人だからできて、白人だからできないというわけでなくSoul Musicに関わった人々の「メンタリティー」の部分を私的には重要に感じています。あくまで「心」の問題です。 そういう大した思い入れもなく、自らを「和製R&B」とのたまう「厚かましさ」が片腹痛いだけですね。
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show-zono at 2004-08-11 14:11
「鍵」様、コメントありがとうございました。
あなた様の「ブログ」の美しい「写真」と短い「詩」には以前から魅せられており、本当に光栄に感じます。 おっしゃるとおり、「Soul Music」に限らず抑圧されたなかから生まれる「音楽」は直線的に「心」に訴えかけてきます。日本でも「八木節」という民謡がありますが、あの一種の「激しさ」は黒人のFunkに負けないものがありますよね。「音楽」に真摯に向き合った人から生れ落ちたものはジャンルを問わず「敬意」をはらって「聴く」というのが私のスタンスでもあります。 スタイルだけの「消費」される「音楽」しか生み出せない「軽薄」なメンタリティーを私はとても残念に思います。
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maida01 at 2004-08-11 23:04
私はSoul Musicは得意分野ではないですが、日本でも沢山の素晴らしい音楽がありますよね。私の好きなジャズの世界でも昔はマネの音楽でしたが、今では素晴らしい日本のミュージシャンが居ます。Soul Musicも時間と共に素晴らしいミュージシャンが沢山出てくるのではないですか?アメリカの黒人でも受け入れがたい音楽家は沢山居ます。
Bluesなどでも素晴らしいなと思うような日本の歌い手がいます。Soul Musicの分類が良く判りませんが、新井英一さんなどは悲しくて悲しくて切なくて心底から揺さぶられる歌を歌っています。新井さんの生い立ち・環境から出てきています。Soul Musicとは少々違うでしょうが、素晴らしいBluesです。 また余り知られていないようですが、先日亡くなられた山田千里さんの奥さんの福士りつさんも素晴らしい地歌(というのかな)の素晴らしい歌い手です。フリージャズフェスティバルで有名なドイツのメールス音楽祭で山田さん達の3本の津軽三味線が受けずに客が引いていったのが、りつさんが歌い始めたら、聴衆が皆戻ってきました。心の底から出る、生活を感じさせる素晴らしい歌声でした。 (永いコメントで済みません)
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show-zono at 2004-08-11 23:37
maida01さん、コメントありがとうございます。
私もmaida01さんと逆であまり「Blues」には詳しくはありませんが、新井英一は知っています。新井氏の「Blues」に対する「真摯」な姿がmaida01さんのようなリスナーの「心」を揺さぶっているのだと思います。また福士りつさんについても歌に対する「真剣さ」、「のめりこみの深さ」が言葉がわからないドイツ人の聴衆に訴える「何か」をもっているのでしょう。 ところが「和製R&B」といわれているジャンルは哀しいかな、「ポピュラリティ」と密接に結びついているのか、「消費」傾向が強すぎるのでしょう。文中でも触れたように、作り手の「メンタリティー」が幼稚かつ表層的すぎます。またその「軽薄さ」が音楽にあらわれてしまっているのが残念なところだと思います。 「Blues」にしろ「Soul Music」にしろ、「心」の底から湧き出るものでなければ、最終的に聴く人の「心」は揺さぶれないということですね。
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n_ayada at 2004-08-12 01:07
おじゃまします。
show-zono さんの言わんとしていること、わかります。 ここに画像がアップされているような「黄金」のアルバムと比較すれば、一目(聴?)瞭然でしょう。(私もここの全部を知っている訳ではないのですが) 「和製R&B」は私も聴くことがあるのですが、まさしく「消費」している気がします。「心」は揺さぶれませんね。私のblogで以前、宇多田ヒカルについて投稿したときに、そのようなことを書きました。 「黒人に生まれたかった云々」なんていうのは、本質を理解していない、あまりにも軽率な言葉だと思いますが、「Soul Music」に限らず、ラップやレゲエなどブラックミュージック「愛好者」に見られる傾向のような気がします。
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airplay
at 2004-08-12 08:59
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show-zono さんのおっしゃる事はよくわかります。
以前ならば、アイドルとして歌謡曲を歌って デビューしたであろう少年少女が 「和製R&B」シンガーとして「商品化」されているのを 見ていると、複雑な気持ちです。
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show-zono at 2004-08-12 13:27
n_ayadaさん、コメントありがとうございます。
以前の「宇多田ヒカル」についてのご投稿も拝見しました。 「心地よさはあるけど心に残らない」とおっしゃっていたことが良くわかります。私としてはこういう「音楽」の存在自体を否定するつもりはありません。「音楽」との「関わり方」と人それぞれですので。ただ、それに対して「R&B」とか「Soul」という表現を使われると「おいおい、ちょっと待ってくれよ」となってしまうんです。 「愛好者」の存在もわかりますが、せめて自分が「好きなもの」に対しては「最低限」の知識をもってもらいたいものですね。
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show-zono at 2004-08-12 13:41
airplayさん、コメントありがとうございます。
もしかしたら、そういうこともあるのかもしれませんね(気がつかなかった・・(笑))。 まあ、ゴルペルみたいにして歌うから「ゴスペラーズ」っていう程度のレベルですから、そうかもしれませんね。 「商品化」、「消費」だけでなく「表現者」としてやっていくのが難しい「業界構造」もあるのかもしれませんが。何度も書いているとおり、「業界人」と呼ばれる方たちの「不勉強」や「安易さ」も大きく影響しているのかもしれませんね。
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maida01 at 2004-08-12 23:11
良い話の流れになっていますね。ExciteBlogは軽い話題が多いですが、音楽とか海外とかは結構濃いですね。
確かに、ショウモナイ歌手だと思っている人に、変な話しをされるとムカっときますね。変に売れているといい気になっる人が多いですね。そんな演奏者を甘やかす聴衆もいけない様に思っています。私は演奏が良くないときは、好きなミュージシャンにも拍手はしませ。良い演奏のときは叫び声を上げて音楽に反応しています。日本の聴衆は音楽への反応が悪いですね。ミュージシャンは芸人です。良い悪いはハッキリと伝えるべきでしょうね。イェーイ! 自分が良いと感じられる・面白いと感じられる音楽、演奏者が楽しんで演奏している音楽が好きです。
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show-zono at 2004-08-13 00:04
maida01さん、再度のコメントありがとうございます。
文中では、「和製R&B」と呼ばれるジャンルのアーティストの「メンタリティー」の低さのようなものだけを取り上げてしまいましたが、それは実は、おっしゃるとおり、「聴くがわ」の「メンタリティー」の低さを映し出しているのかもしれませんね。「買う人」がいるから「市場」がうまれるのが「市場原理」であれば、残念ですが日本人全体の「メンタリティー」と「文化レベル」の低さを認めざるを得ません。 「聴くがわ」のレベルが高ければ、新井英一氏のような「本物」のアーティストがもっと脚光を浴びてしかるべきだと思うんです。 「モーニング娘」や「えせラッパー」などがヒットチャートに長く居座ってしまう日本の音楽状況では「魂」の居場所などないのかもしれません。
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Ginger
at 2004-08-13 01:35
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どもです。乗り遅れました(笑)
前回の予告で今回のタイトルを告げられたときは、作ってる側としてかなりドキドキしてたんですが、よかった(笑)そういうことですね。 確かに、仰るとおりだと思います。ソウルに限らずレゲエでもブルースでもゴスペルでも、好きになればなるほど、その音楽に畏敬の念を抱いてしまって、軽々しいことが言えなくなるもんです。 ただ、逆の見方をすれば、この考え方って、ソウルはこうあるべき、レゲエはこうあるべきっていう「枠」を勝手に作ってしまっているような気もします。確かに一定の枠組みは必要ですが、ジャンルとは言語と同じで時代とともにその内容も変わっていきます。もしかしたら、10年後には「ソウル」という音楽は、今僕らがイメージしてるものとは全く異なるものになっているかもしれませんね。それが良いか悪いかは別として。 もしかしたら件の歌手の発言はその発端の表れかもしれません。 なーんてことを考えました。長文失礼しました。
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lisalisa9 at 2004-08-13 08:52
う~ん、「精神論」ですか。中味が濃いですね。
確かに、イギリスに住んでいて思うのですが、自分の物の見方や考え方、価値観といったものの底辺を築く部分がイギリス人と自分では根本的に違うんですよね。だから、イギリス人の考え方は理解できても完全にイギリス人のように考えて行動することは これからもできないと思います。 音楽もそれと同じで、個々の底辺をなすものが根本的に違うから、外見上は同じに見えても決して同じにはならないんじゃないかしら。 だから、個人的には「和製」とつけるのにも抵抗がありますね。 毎度のことですが、的が外れてしまってますね。すみません。
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show-zono at 2004-08-13 13:40
Gingerさん、コメントありがとうございます。
そうですね。時代とともに「Soul Music」も内容が変化していますし、それが「自然」なことなのかもしれません。また「Soul Music」からインスパイアされ「Hip Hop」や「Rap」などの新しいものが派生的に生まれてきたことも事実です。 「Soul Music」がこうあるべし!というよりも「音楽」に対して「真摯」な気持ちで望んで欲しいんだと思います。こうすれば、「Soul Music」っぽく聴こえるとか「黒っぽい」とかよりも、「作り手」の内面がどう「聴き手」に伝わるかというのが最も重要だとおもいますので。 「Soul Music」と呼ばれるものにも、MarvinやStevieなどは今聴いても「心」に重くのしかかってくるようなものがありますが、「Disco Soul」のような「消費目的」だったものに関しては「懐かしさ」以外の感慨が特にわいてこないという「事実」が多くのことを「饒舌」に物語っているような気がします。
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show-zono at 2004-08-13 13:49
リサさん、いらっしゃいませ。
TR-808の「音」がわかっていただいたようで良かったです。 「的」はずれていませんよ。今回の投稿が大きな物議をかもしてしまったみたいで、皆様のコメントの1件、1件がとても「熱い」です。そのうえ「長い」(笑)。ボールを投げた「責任」として1件、1件に対して「真摯」な気持ちで対応させて頂いております。 おっしゃとおり、表面上は似ていても根幹をなすものが違うので、「和製R&B」と私の言う「Soul Music」は「似て非なるもの」なのだと思います。これが「Soul Music」でなければ、自分もこんなに熱くならなかったのかもとも思い、少し反省しています。
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blue_koichiro at 2004-08-13 14:24
ワタクシの敬愛する師匠でありドラマーである猪俣氏が言ってましたが、「今こうやって市場に溢れ帰っている音楽の大部分はファッションだ。音楽じゃない」って言ってたことを思いだします。
ソウル、ブルース、R&Bにしたってもともとはゴスペル、そして苦しい労働、生活を強いられていた黒人達の叫びだった訳じゃないですか。 これは、アメリカ本国だって状況はあまり日本と変わらないらしいですが、まったくラジオ、メディアに出てくるものは内容の内ファッション的なものばかりですよね。だからワタクシも興味が無いのです。カッコよければいいのかって。そこにメッセージもなければ揺さぶられるグルーブも無いじゃないかと。 特に今ワタクシの居る日本の音楽シーンなんて全くダメです。こんな音楽を息子達、そして世間の子供たちが育っていってしまうなんて言う状況を思うと不安しかないです。
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blue_koichiro at 2004-08-13 14:24
続き
バンドで当てて有名になりたい、金持ちになりたいなんて考えている若者ばかりじゃないですかっ。音楽は心から演奏してなんぼだと思うんですよ、だからそれがソウルでもなんでもいいじゃないかと。ちゃんとソウルを理解して、それに値する事が出来て自分の音楽として表現出来るのであれば。 山下達郎氏も含めてベテラン、若いアーティストにも真剣に音楽に取り込んでいる方がいるのは救いですし、ワタクシも人前で演奏するならば真剣勝負で魂を込めてプレイしたいです。 いつものように、取り留めの無いコメントになってしまいました、ごめんなさい。
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show-zono at 2004-08-13 14:54
blue_koichiroさん、コメントありがとうございます。
おっしゃることが良くわかります。私が幼少期・少年期を過ごした昭和40年代の日本の音楽は今思えば「名作」の宝庫だったと思います。昨日19回忌をむかえられた坂本九さんの「歌」などは、21世紀の今になってもまったく「劣化」しない「美しさ」があります。笑われるかもしれませんが、先日もたまたま、ちあきなおみさんの「喝采」を耳にする機会があり、こんなにいい曲だったのかと今更ながらに少々驚きました。 「経済効率」を重視したあまり、日本人の「心」がやせ細ってしまったのかもしれません。今、はやりの「音楽」を聴いて育つ子供たちの「心」の状態が少々気になりますね。 わたしこそ、話が離脱してしまい申し訳ありません。
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sugar_pepper at 2004-08-13 16:17
わ。コ、コメントが多くてしかも字数も多い…びっくりしました。読みごたえありますね~。
では「Soul Music」を愛する者として、たまには僕があっさりと。 流行りに乗っかって上っ面のスタイルだけを模倣したようなものに、 「Soul(魂)」の居場所はどこにも無い。 妙なカテゴライズで「Soul Music」を歪めるな。ただそれだけのことです。 あ、それから 「黒人に生まれたかったですね。」→厚顔無恥とはこういうことを云うのでしょう。
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n_ayada at 2004-08-13 16:17
なんだかお互いにblogを行き来しているようですが・・・脱線ついでに。
昨日、私は坂本九さんについて投稿しました。そこにshow-zonoさんがコメントをつけていただきました。 「見上げてごらん夜の星を」が素晴らしいことも。 私がこの歌について再認識したのは昨年、某男性歌手が共演(?)したことから。確かNHK紅白にも出ていました。某氏と九ちゃんが交互に歌うんですが、某氏はさておき、九ちゃんがこんなにうまい歌手だとははじめて知りました。テクニック的なことはわかりませんが、心に響くんです。 録音が流れるだけなんですが、圧倒的な存在感でした。
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show-zono at 2004-08-13 18:40
いつもは、一番コメントが長いsugar_pepperさんが今回は一番シンプルかもしれません。でもわかりますよ、言わんとしていることは。
ジャパニーズ・レゲエは腹が立たないのに、「和製R&B」といわれると過剰反応してしまう自分は。。。やはり「偏愛」のあらわれなんでしょうか?
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show-zono at 2004-08-13 18:50
n_ayadaさん、たびたびありがとうございます。
私の今回のテーマとn_ayadaさんの坂本九さんの記事がタイミングよく合っていたのだと思います。坂本九さんの曲はMarvinやStevieと並べてもあまり恥ずかしくはないほどの「美しさ」と「前向きさ」をもっていると思います。「直線的」に「真摯」に歌う歌声の圧倒的な力強さを理解していれば、「交互に」歌うなんて空恐ろしくてできないはずなんですが。「歌」のもつ奥深さに気付いてないのかもしれませんね。
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bee-cab04 at 2004-08-14 09:06
あくまで僕個人の意見、感想ですが。。だいたいからして、日本のソウルミュージック=民謡を聴かない、あるいは知らないミュージシャン(自称)が多すぎです。なにもアメリカの音楽だけに「ソウル」があるわけではありません。
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show-zono at 2004-08-14 11:49
bee-cab04さん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりです。以前、「八木節」の壮大な演奏を聞く機会があったのですが、それはもう凄いです。あの一種の「激しさ」は黒人のFunkなどに負けないものがありました。「鳥肌」が経ってくるんです。あれは完全なる「ジャパニーズ・ソウル」といえるのではないでしょうか。
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mayu_october at 2004-08-28 00:05
うーん、出遅れ過ぎた・・・
今更ながらですが、非常に考えさせられるテーマでした。 こちらからTBして、自分なりの見解をまとめてみました。 結局、「魂のこもった音楽」がソウルなのだと、改めて思いました。 黒人にしろ日本人にしろ。 遅ればせながら、初めまして。mayuと申します。 この記事に載せられたアルバム、どれも大好きです! 今後とも宜しくお願いします。
はじめまして、そしてこんばんは。
かなり遅れてこちらの記事を読ませて頂いたので、いまさらコメントするのはどんなものかと悩んでいました。 それでも、今回、show-zonoさんの文章から引き起こされるものが私の中に非常に多く、その感謝から一言お礼を述べさせていただきたいなと思い、書き込ませていただくことにしました。 気になったのは、ウタダにしろ、misiaにしろ、本人達が「自分達は和製R&Bをやってます」と言ってるかということです。 僕はそういう発言を聞いたことがありません。 ご本人も書かれているように「和製R&Bと呼ばれて」いるんですよね。 そして、そう「呼んでいる」のは宣伝側、業界側ではないでしょううか。 テレビ、雑誌、ラジオ、各マスメディア。 ほとんどのミュージシャンが自分でそんなこと言ってないと思いますよ。それは本人達も自分達がR&Bをやってるなんてあつかましくて言えない、別物のJーPOPだと思ってるからではないでしょうか。 ですから今回のコメントはアーティストよりもむしろ業界に向けて発言することではないかと、思いました。 少数のバカな自称和製R&Bを除いては。
ただ、前述のバカな発言には私も呆れるばかりで、show-zonoさんの気持ちもよく分ります。
そして今回思ったのは人それぞれこんなにジャンルの定義が違うのかということです。 ここまで違うと、それは正しい、それは間違ってるという話ではないな~と感じました。 僕はSoul musicに専念して聴いてるわけではありません。 自分が良いと思ったものを、ssw、pops、rock、black、jazz、irish、folk、他、色々聴きます。 結局魂が震えるかどうか、「良いか、悪いか」でしか音楽に向き合ってません。 「お前は思い入れがないからだ」と言われれば比較論になりますのでそうかもしれません。 ただ、一言言わせて貰うならば、色んな歴史、肌の色、国境、言葉を越えて共有できるという素晴らしい文化、財産が「音楽」なのではないかと、私は思っています。 それは私が自分でも演奏する立場の人間だからかもしれません。 「黒人にしか演奏できない」と決め付けられると、悲しくなります。 好きでやりたくなる、それが次世代へ繋がっていく。 そういうところも音楽の素晴らしさじゃないかと私は思います。
色々考えるきっかけになりました。
決して難癖をつけてるわけではなくて、「私はこう思う」ということですので、私の文章力の無さでご気分を害することのないよう、祈っております。 本当によいきっかけになりました。 ありがとうございました。 これからも拝見させていただきます。
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show-zono at 2004-09-06 13:41
キタガワさん、コメントありがとうございます。
過去のポストの為、コメントに気付かず返事が遅れて申し訳ありませんでした。 キタガワさんがおっしゃることは良くわかりますし、気分を害するということは全くありません。「黒人にしか演奏できない」という私の本意は、人種や民族的なことではなく、あくまで「メンタリティー」についてお話したもので、「黒人に生まれたかった」とのたまうような精神性では永遠にムリという意味でした。 おっしゃるとおり、宇多田さんも平井さんも決してご自身では自らを「和製~」とはいっていないでしょう。しかし、なかには臆面もなく自称するアーティストもいますので少し私なりに不愉快に思い内容をご紹介しました。 「Soul Music」だけの話のつもりが、「音楽論」に発展してしまい今回は私なりにもよい勉強になりました。 こんなブログですが、良かったら今後もお付き合いください。
私のかなりの駄文、長文に適切なお返事をいただき、大変嬉しく思っております。本当にありがとうございます。
コメントの内容、承知いたしました。 確かにそのような精神性ではソウルはもとより、音楽自体をやってはいけないような気がします。ましてやそれがプロならなおさらですね。 ただそのミュージシャンは横において、音楽は良いもの悪いもの含めて広まってきたという歴史があります。 色んな中で結果的にブラックミュージックに興味を持つ人が少しでも増えたら良いことだと思います。 その方が当事者である黒人達にとっても良いことでしょうから。 鮭の川登りのように、本当のブラックミュージックまで辿り着く人は少ないかもしれませんが、裾野が広がる分、一人でも多くなるのことを祈りつつ。 これからも拝見させていただきます。頑張ってください!
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g
at 2004-12-13 22:38
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はじめまして、soul最近聞き始めたのですが、よくジャンルにsoul,r&bとかいてありますが、soulとr&bは、一緒ですか?違いを教えてください。宜しくお願いします。
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show-zono at 2004-12-13 23:37
gさま、はじめまして。また随分古いポストから入っていらっしゃいましたね。
SoulとR&Bですか。違うという人もいらっしゃいますがあまり分けてお考えになられることは意味がないのではないでしょうか。プレイしているアーティストは自分のはSoulだとかR&Bだとかはあまり意識はしていないのではないでしょうか。
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g
at 2004-12-14 18:53
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show-zonoさんお返事有難うです。あまり意識しないようにします!!、初心者なものですいません。有難うございました!
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cassavetes69 at 2005-01-10 18:58
ここは白熱していましたね。僕も便利なのでつい使ってしまうのですが、カテゴライズや個人的な定義の違いが色々な誤解を生むのも確かですね。僕はSoulの定義についてあまり厳密ではないのですが、それでも勘違いの過ぎた”和製”の面々には腹を立ててしまいます。恥を知れ、と。
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show-zono at 2005-01-11 13:42
「日本人にSoul Musicが演奏できない理由」は「Soul Musicを聴こう」のなかでも最も思いで深いポストです。
以前から自分のなかでは議論してみたいテーマであったのです。 最終的には「Soul Music論」を超えて「音楽論」へ展開していきました。 コメントを頂いた数多くの読者の方々の「音楽」への熱い思いが炸裂しています。
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by
もう5年も前の記事に今更すみま
at 2010-07-15 00:48
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歴史も文化もえば、流れているDNAが違う。黒人音楽だけでなくクラシックなんかもしかり、日本人がどう頑張っても無理が有ります。うまく真似は出来るでしょうがそれど。情緒の問題も大きいです。
ブル―アイドソウルって言葉があるぐらいですからね、 イエローソウルがあっても良いのかな(笑)なかなか頑張っていると思うけど、個人的には全てNGです。 黒人コーラスバンドを真似てファルセットで歌うおやぢ、、 正直、寒気がします。 黒人風のファッションにチェキラッチョー〜〜とやっている若者の姿も滑稽でいただけませんねえ。
Commented
by
ムーミン
at 2013-10-09 14:19
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コメントも含めて夢中で拝読いたしました。
「日本人にSoul Musicが演奏できない」 正にその通りと感じます。 私も口頭で同じことを言い続けてきました。 私も、Soul Musicが好きで ずっと聞いてきました。 ただし、「今まではできていない」 ということが現実かなと感じます。 日本人は Soul Music に凄く憧れをいだいていながら 実際に実現できた人はいません。 今まで、「ソウル派シンガー」とかいう言葉に 踊らされて、購入して聞いたら実際は全然ダメだったことの 繰り返しでした。 ですので、今後 正しい魂とビートと耳を持つかたが 日本人の作ったSoul Musicを必ず実現する日が くると思っています。 非常に厳しいでしょうけど・・・。
Commented
by
とおりすがり
at 2014-08-30 01:05
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精神って何ですか? まさに典型的な知ったかぶり。黒人の何を知っているの? 国人になりたい人の何を知っているの? あなた自身の何を知っているの? ソウルをそんなありがたがって、いっつも彼らの悲惨さを思って泣きながら聞いてるわけ? それが精神?
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