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私はなぜか、女性への憧憬を歌うLove Songが大好きである。
特定の女性にひとりの男が真面目に「憧れる」という、「古い」シチュエーションが好きなのだ。 電車のなかで平気で化粧をするような女性が増えた昨今では、こういうシチュエーション自体がリアリティを失っているから余計にそう思うのかもしれない。 (現代女性のすべてがそうとは思っておりませんので、女性の読者の方々はくれぐれもお気を悪くなされないようお願いいたします。) Billy Paulによる「Ebony Woman (1970)」という曲を紹介したい。 Billy Paulといえば「Me And Mrs. Jones (1972)」がとにかく有名であるが、私個人的にはこの「Ebony Woman」のほうがより好きなのである。少年と人妻との恋愛というシチュエーションも捨てがたいが、特定の女性に男性が真面目に「憧れる」というシチュエーションのほうがより私の「妄想」を駆り立てるからある。 なんといっても「わかりやすさ」と「優しさ」がPhilly Soulの醍醐味である。 Harold Mervin & The Blue Notesもこの曲を披露しているが、私個人的にはBilly Paulのほうをより強くお勧めしたい。私の場合、Teddy Pendergrassでは胸焼けを起こしてしまうのである。 もともとBlue NoteシンガーであったBilly Paulの声は、ただひたすら甘く、そして優しく、とりとめもなく切ない。 ところで、私が気になるのはこのオリジナルアルバムのジャケットである。 イメージが違いすぎるのである。あれではほとんど80年代のGrace Jonesである。 どちらかというと私のイメージはこう。 それでは、安心して「Ebony Woman」に針を落とそう。 「(1970)」という数字にちょっとした拒絶感を感じるかたも。 Roberta Flackの「Gone Away (1970)」でも損はさせなかったはずだよね。 間違ってもジャケットを見ないで、目を閉じてグラスを傾けよう。 「Beautiful Woman・・・・is an Ebony Woman・・・・」 Marvin Gayeのあのコード進行は、この「Ebony Woman」からヒントを得ていたんだな・・・ という他愛のない独り言をいいながら・・・。 久しぶりの優しい週末の夜は更けていく。 次回は、Brian McKnightについてご紹介いたします。
by show-zono
| 2005-05-21 00:12
| Love Song
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Comments(10)
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eijithc at 2005-05-21 22:17
抱きしめただけで折れてしまいそうな儚さと、芯の強い母性が共存する様な女性ですね・・・ っと、こんなオトナな発言が出来るほど成長しきれてないので、ついつい「肉感的」な女性に目が行ってしまうんです 笑
なんとなくCassandra Wilson を想像してしまうのはわたしだけでしょうか・・・?
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sarah103 at 2005-05-22 02:31
あいまいな記憶の中のBilly Paulがゆっくりと浮かび上がってきました。
そ、それにしてもGrace Jonesって・・ウケました。はい、ジャケ差し替えに一票です♪それではProf.show-zono(勝手にスミマセン)、来週も楽しみにしております。
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47歳ソウルおやじ
at 2005-05-22 16:25
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文才降臨の機に再び優しいあなたの文章を胸に染み込ませるチャンスをありがとう。
僕もMe&Mrs~よりEbony Womanのほうが好き。 おっしゃるとおり女性を称えるというオーソドックスさが今聴くと新鮮。 我々の世代のフィリーソウルをこう斬るかと思わせる文才に脱帽です。
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400tourer at 2005-05-22 18:11
>Teddy Pendergrassでは胸焼けを起こしてしまう
メチャメチャウケマシタ。(笑)
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sugar_pepper
at 2005-05-23 15:24
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僕は女性に興味がないのでどちらも...あんまり...。(大嘘です、すみません)
まずは「ありがとうございます。」と遅すぎる御礼を言わねば。 Philly Soulにさほど足を突っ込んでいなかった僕に勧めてくださったのが、この曲でしたね。 確かに、好きです。 Billy Paulの方が個人的には好き、というのもわかります。 Teddy Pendergrassの声だと、ややバタくさくなる感がありますので。 イントロなどは微妙に年代を感じますが、Billy Paulの声の甘さ、オケの美しさ、曲そのものの良さなどですぐに帳消しになります。 1番好きなのは、はじめの「Beautiful Woman...」の部分。 あそこで既にこの曲の持つ情感が溢れ出ているようで、ふっと引き込まれます。 Billy Paulは他にも良い曲がありますね。 やはり声がいいし、オケとのマッチングが好きなんです。 show-zonoさんは「一途で切ない」ものがお好きなようで。(感付いてはいましたが) どこかふんわりとやわらかい、肩の力が抜けたような優しい記事ですね。 僕はこういうポストも大好きです。 おかげさまで、週末のHARPERが美味かったです。
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show-zono at 2005-05-23 22:47
eijithcさん、何ヶ月ぶりでしょうか。この「Soul Musicを聴こう」にコメントいただけるのは。
写真の女性はCassandra Wilsonではありません。Cassandraはかなりのドレッドですし、年齢的にももっと姉御ですから。 あくまで、私の勝手なイメージの問題ですから決して囚われないでください。(笑)
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show-zono at 2005-05-23 22:59
sarah103さんのなかでは、このBilly Paulはあいまいな記憶の住人なのですね。
いかがですか?これを機会にBilly Paulをはっきりさせてみては。(笑) >>あれではほとんど80年代のGrace Jonesである。 >ウケました。 私はこういうターゲティングされた「笑い」が好きなんです。(笑) 反応していただいてありがとうございました。
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show-zono at 2005-05-23 23:05
47歳ソウルおやじさん、かっこいいお名前です。
>我々の世代のフィリーソウルをこう斬るかと思わせる文才に脱帽です。 まさにリアルタイムでいらっしゃったのですね。この「Ebony Woman」を真面目に語ると照れが入ってしまうんです。それほどのオーソドックスさがありながら、やはり21世紀にも充分鑑賞に堪えうるのがPhilly Soulなのかもしれませんね。こんな素敵な音楽をお若いときに触れられたことを羨ましく感じます。
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show-zono at 2005-05-23 23:13
>メチャメチャウケマシタ。(笑)
400tourerさん、ここに食いつきましたか。(笑) ここに反応するということは、シンパシーを感じていると理解していいですね? sugar_pepperさんもおっしゃていますが、Teddy Pendergrassでは、やはり・・む・ね・・やけ・・が・・(笑) 私はこういうターゲティングされた「笑い」が好きなんです。(笑)
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show-zono at 2005-05-23 23:25
sugar_pepperさん、1年2ヶ月前の御礼なんてもういいですよ。こうやってあなたとこの曲について語れるだけで楽しいですから。
確かにBilly Paulの「Ebony Woman」は「(1970)!」なだけに、イントロ部分では「おいおい」という感じもあるんですが、 出足の「Beautiful Woman...」で全てが溶かされていく感じがします。 特に「Beauful・・・」のところでBillyの声が一瞬ねじれるんですが、そこでやられてしまうんです。現代のレコーディングでは完全にNGが出るところですが、そこがPhilly Soulの温かみやおおらかさを醸し出しているのでしょう。 >show-zonoさんは「一途で切ない」ものがお好きなようで。(感付いてはいましたが) はい。大好物です。(笑) 最近、変化球を覚えましてね。これから長くやっていくためのちょっとした努力をしてみました。寿命の長いピッチャーは球種が多彩なんだそうです。前回の記事からの高速フォークボールです。(笑)
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