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私にとっての宝石は、人々が振り向きもしなかった場所にあった。
世界中で5600万枚を売り上げたMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)の「Thriller (1982)」というアルバムの最後に、この曲は収録されていた。 論理的に考えれば5600万人がこの曲に触れていたことになるが、 この曲の美しさを堪能した人間は、そのなかの1万人に1人程度の割合ではなかっただろうか。 それだけこのアルバムを買った人間の大半が、不幸なことに音楽を知らない人間たちであったということである。 ![]() 「The Lady In My Life」が録音された1981年から1982年という時代は、シークエンスされたいわゆる「打ち込み」というオーケストレーションの録音方法に移行する時期であったが、 この「The Lady In My Life」は、ウェスト・コーストでは知らない人がいないという プレイヤーたちによって精魂こめて丹念に演奏されている。 そういう意味でもこの「The Lady In My Life」は、1980年代のSoul Musicのなかでも最も美しい音色をもつ曲のひとつだったと、私は思っている。 以前、Soul Music通を気取る人間とMichael Jacksonについて話をしたことがあるが、 「Michael Jacksonは、Soul Musicではないから聴かないし、「Thriller」に収録されている作品にもあまり興味がない」といっていた。 そのうえ「Michael Jacksonのような、富のある人間にSoul Musicは演奏できない。」ともいっていた このような人間はどこの世界にもいるが、 宝石の存在に気付かなかったという点では、 私にとっては、彼は5600万人の大半の人間たちと何ら変わりないのである。 そして、富のある人間=幸福と考えているあたりは、 残念ながら、こういう輩は富も掴めないし、幸福になることも出来ないんだろうね。 ![]() 「The Lady In My Life」という曲は、その美しさのあまり気付かれることはないが、 実は非常に難解なメロディーによって構成された曲である。 それをMichaelが完璧にかつスムーズに歌いこなすことにより、 ある意味、一見地味な楽曲という印象となってしまい、 結果的に、「Thriller」の収録作品のなかでは、唯一シングルとならない曲となってしまった。 Michael Jacksonは、 実は、本当に素晴らしいSoul Musicのアーティストであったということを、 ほとんどの人間たちに気付かれることのなかった 不幸な人なのである。 次回は、「I Came To Love You (1981)」 Booker T. Jonesについてご紹介いたします。 ■
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by show-zono
| 2007-02-25 00:09
| Soul Music
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