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ここのところ「否定的」な内容のポストが多かったので、今回は「肯定的」なポストを書こうと思っていた。
予告していた「Earth Wind & Fire 9.4東京公演」のレビューに関しては、良い内容のものを書きたいと思っていたし、実際それができると思っていた。 しかし、事実上それが不可能になった。 適当にとりつくろって、「良かった」という感想を書くこともできるのかもしれないが、残念ながらこの「Soul Musicを聴こう」を愛読してくださる方々の目は節穴ではない。 全体で2時間弱という演奏時間であったが、実際Maurice Whiteがステージにいたのはそのうちのわずか20分程度であった。体調が悪かったのか、ステージの出入りにも付き添いのスタッフに支えられるという状況であった。Mauriceは正直ステージを行える状態ではなかったらしくボーカルは弱々しく音程もままならなかった。 そしてMauriceのいないステージが長時間にわたって繰り広げられ、本来のMauriceのパートをPhilip Baileyが地声で歌ったり、サポートボーカルが歌ったりという、「史上最低のライブ」が長々と演じられたのである。 本来、Maurice Whiteを強くリスペクトしている私にとってPhilip BaileyはMauriceの持駒のようなシンガーであり、Soul Musicの世界においても決して優れたファルセットシンガーではない。Philip BaileyはMauriceの管制下においてはじめて持味を発揮できるシンガーである。申し訳ないが、彼に10,500円を払うつもりは毛頭ない。 しかし、私がこの日最も驚いたのは、ほとんどのオーディエンスがそれに気づかずにいつも以上の盛上りを見せていたことである。事実、私の隣の席のおねえちゃんは最高の「ノリ」を見せていた。彼女にとってはEarth Wind & Fireでなくても良かったわけである。 よく海外のアーティストが日本のオーディエンスについて、反応がよく温かく素晴らしいというコメントをするが、それは日本のオーディエンスの眼力のなさと無知によるものであることを目の当たりにした。 このようなライブを彼らは本拠地であるシカゴで行なうだろうか。シカゴでこのようなライブをやればブーイングが嵐のように降り注ぎ、次の興行ではチケットが売れなくなるばかりか、アルバムまでが売れなくなってしまう。 残念ながら、日本のオーディエンスはなめられているのである。 演奏の全てが終わらないうちに武道館を飛び出した私は、そのあと運悪く豪雨にみまわれ、千鳥ヶ淵の水はけの悪さに足を濡らされた。最悪の気分で九段下をあとにし、新宿で酒を食らった。 以前の私の「天空へいざなわれた瞬間」 Earth Wind & Fire Liveを見て今回のライブのチケットを買った知人が多くいるが、私は彼ら一人一人にあやまらなければならない。 この秋リリースされる「Elevated(2004)」というタイトルの新作では、私にもう一度「求道者」と呼ばせて欲しいと思う。 次回は少し柔らかく、Sylvia Robinsonについて紹介いたします。
by show-zono
| 2004-09-07 20:53
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Comments(12)
そういう内容のライブだったんですか…。
よほど体調が悪かったんでしょうね。 しかしshow-zono さんのお気持ち、よくわかります。 大好きな分、がっかり度が増しますからね。 そしてそういうときほど歯車が全部狂ったりしますし。 なんと励ましのお声をかけてよいかわかりません…。
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show-zono at 2004-09-07 22:25
プロフェッショナリズムの強いMaurice Whiteにしては少し残念に思いました。年齢が年齢なので体調が悪ければそれなりのアナウンスをすべきかと思います。欺くようなことはして欲しくなかったのと、それにすら一向に気づかない無知なオーディエンスを見ているだけで早く武道館から出たくなりました。
私もアース、そしてモーリスを愛してやまない一人です。
アースは今まで3度のステージを見ましたが、おっしゃる通りステージパフォーマンスは一番低かったと思います。 が、モーリスが病気(パーキンソン病)とうのは殆どのファンが知っていたでしょうし、私は体が動かなくなる前の最後の日本のオーディエンスへのお礼参りツアーだと割り切って足を運んだので、拍子抜けはしませんでした。 そんなモーリスがわざわざ異国まで来てくれたのには感謝しますし、また過去どのステージとも違うアレンジメントで演奏に新鮮さを持たせようとする努力は見られました。 但しおっしゃる通りチケットは高いと思いました。 この手のコンサートはバブルの頃でさえ7千円くらいではありませんでしたっけ?
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show-zono at 2004-09-07 23:12
チケットが高いとかそういうことは実は私にとってあまり意味がありません。(確かに妥当とは思いませんが。)
「日本のオーディエンスへのお礼参りツアー」だったかどうかはわかりませんし、パーキンソン病の病状も「Elevated」のレコーディングには充分耐えうるものではあったようです。 そのような状態でライブを行なう意味ってなんでしょうか?そのようなMauriceを見てもあまり嬉しいとは思いません。 私も「青空とそよ風と」さんのように優しい天使のようなものの見方ができればよいのですが。
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mayu_october at 2004-09-08 00:12
こんばんは。mayuでございます。
実は私、97年か98年の来日公演を見に行きました。 そのときの感想は今回のshow-zonoさんがお持ちになったものと 全く同じでした。 私が行った時も15分くらいしかモーリスが出てきませんでしたし 出た時の歌もひどいものでした。ハッキリ言って音痴でした。 あれから5年くらい経っているのに、 まだ同じようなライブをやっているとは・・・残念です。 というか、その時がモーリス最後の来日というふれこみだったのに その後何度か来ているんですよね。 どうなっているんだか・・・(怒) Sylvia Robinsonの記事、楽しみです。大ファンです。
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show-zono at 2004-09-08 13:33
90年代にはいってからはMauriceがパーキンソン病にかかり、体調不良の時期が長く続いたようですが、それならライブ自体を控えたほうがよかったのかもしれませんね。最も最近のアルバム「Promise(2003)」ではそれが微塵も感じられなかったので今回期待が大きくなってしまっていたこともあるのかもしれませんが。
ここのところ、少し硬い内容が多かったので次回はセクスィーにせまります。(笑)
ライブ残念でしたね
状況も人も変わっていくから仕方ないけれど Mauriceの姿勢が変わったのは > 日本のオーディエンスの眼力のなさと無知によるもの もある部分関係しているのかもしれない とも思ったが 「なめられている日本のオーディエンス」も 舐められるような姿勢では問題ですね 色々なことによって姿勢が変わってしまったように感じる Mauriceも、どちらもどちら と言う感じ・・・ show-zonoさんは、この事実を目にして痛かったのかなぁ? と 勝手に想像してしまってました^^ > ここのところ、少し硬い内容が多かったので > 次回はセクスィーにせまります。(笑) ぅぉっ せくすぃ~ でっか? そりゃ (((o(^。^*)o)))わくわくぅでしぃ(爆)
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show-zono at 2004-09-08 22:01
香菜さんをはじめ、最近女性の読者の方が増えて嬉しく思います。
以前にも書きましたがEarth Wind & FireはMauriceの戦略により、「表現」の部分と「ビジネス」の部分の両翼をもったグループです。Mauriceのパフォーマンスが見れないことによって、後者のみになってしまうと、EW&Fは残念ながらグループとしてのレベルが下がってしまうのだと思います。日本では圧倒的に後者の部分を歓迎するオーディエンスが多いですからそれなりの盛り上がりはあるのかもしれませんが、私のようなファンにとっては淋しい限りでした。 次回は私のセクスィーな一面をお見せしたいと思います。(爆)
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sugar_pepper at 2004-09-10 16:45
誰しも否定的になってしまうと判っていることを記事にしたくはないでしょう。
ですが、あれではどうしようもない。 同じあの場にいた者として、胸中お察しいたします。 Earth Wind & FireはMaurice Whiteがいてこそ、その真価を発揮します。 楽曲の完成度、Liveそのものの完成度、すべてにおいて。 9月4日、実際Maurice Whiteがステージ上にいたのは全演奏時間の約3割弱程度でした。 当然、内容にひびいてこないわけがありません。 何らかの事情があったのでしょう。 ですが、彼らは自分達の音楽を売っているプロです。 僕は、Philip BaileyではなくEarth Wind & FireのLiveチケットを買ったはずなのです。 事情を推してまであのようなLiveをやる意味は僕にもわかりません。 「楽しくノレさえすればOK」という人達が多い国でだからこそ出来るのでしょう。 彼らの音楽を真剣に聴き、Mauriceのプロッフェショナリズムに触れてきた者としては やりきれない気持ちです。 僕はあんな「After The Love Is Gone」は聴きたくはありませんでした。 次回、「女帝」では楽しくやりましょう。
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show-zono at 2004-09-10 23:10
あのライブを見てあらためて思ったことなんですが、Earth Wind & FireはやはりMaurice Whiteのグループだったということでした。
彼が抜けることによって、すべてのパフォーマンスが低下していました。 Mauriceの穴は「表現」するすべを失った単なるディスコグループのようでしたね。まあ、ほとんどのオーディエンスにとってはそれで充分だったのかもしれませんが。 私がEW&Fに求めるのは「宇宙的」スケール感ををもった「Head To The Sky」や「Can't Hide The Love」たちのような表現力のある曲たちと一切の妥協を許さなかったMauriceの音楽家、ビジネスマンとしての姿勢です。 それの一部分でもリアルタイムで感じたいがために出かけたライブでした。 「Elevated(2004)」でまた再認識させて欲しいと思います、Mauriceが紛れも無い「求道者」であることを。 次回はシフトチェンジをして「女帝」について語らせていただきます。この手のアーティストと向き合ってどんな結果になるか楽しみにしていてください。
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airplay
at 2004-09-22 12:39
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やはり友人がこのコンサート行ったのですが
「前夜は睡眠を十分にとって体調万全でのぞんだのだが 万全でなかったのは彼らのほうだった」と憤慨していました。 ちゃんとしたLIVEはもう聞けないんですかね~
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show-zono at 2004-09-22 13:40
もともとプロ意識の塊のようなMauriceを知っていただけに、落胆の気持ちがありましたね。ご友人もおそらく私と同じお気持ちなんでしょう。(笑)
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