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先週の土曜日、4月21日にBlue Note TokyoへRoberta Flack(ロバータ・フラック)に会いに行った。
日本にはRobertaを慕うファンはいまだに多い。 この日のBlue Note Tokyoの客層も、Robertaをリアルタイムで体験したであろう壮年層の方々が中心だった。 私とテーブルを相席された壮年層のご夫婦がRobertaを懐かしそうに鑑賞されていた。 私は、このご夫婦のことを少し羨ましく思った。 Robertaをリアルタイムで体験したことやご夫婦が仲睦まじいことが羨ましかったのではない。 この今日の日のRobertaを心から楽しめていることが羨ましかった。 Robertaのライブは、セットリストの多少の変更があったものの、緩やかに、そしてスムーズに進行し、 そして終了した。 私は、同窓会で昔一番可愛かった娘の現在と会ってしまったような、ちょっとした後悔のようなものを感じた。 私のテーブルから、10歩ほどあるけばRobertaが、 確にあのRoberta Flackの声には違いないのだけれど、 あの「Gone Away (1971)」に触れたときに感じてしまう、魂の奥底を荒らされるような感傷を、 一時たりとも感じうることが出来なかったからである。 今回のRoberta FlackのBlue Note Tokyoでのライブは本当に素晴らしいものであったのだと思う。 私以外のほとんどの方々にとっては。 帰りの骨董通りから青山通りに抜ける舗道を、 テーブルを同舟した壮年のご夫婦が楽しそうに帰っていくのを見た。 時代の流れは、優しくもあるが、時として残酷にさえ感じることがある。 だがRoberta Flackがまた東京に来たら、私は会いに行ってしまうだろう。 自分のなかだけにいるRoberta Flackの残像を探しに。 次回は、「I Like It (1982)」 DeBargeについてご紹介いたします。 #
by show-zono
| 2007-04-28 22:59
| Soul Music
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仕事で東京の湾岸地区の有明を訪れた。
めったに訪れることのない地区。バブル経済が膨れ上がっていた頃はベイエリアと呼ばれ、もてはやされた場所。 タクシーの車窓から、総合格闘技専用アリーナ「ディファ有明」の建物が目に飛び込んできた。 20年前は、「MZA(エムザ)有明」というライブハウスだった建物。 私は、Alexander O’Neal(アレキサンダー・オニール)というSoulシンガーのことを思い出していた。 20年前に、このエムザ有明で行われたAlexander O’Nealのライブを訪れたことを。 私が20年以上にわたって注目したプロデューサーJimmy Jam & Terry Lewisとの長い蜜月の始まりが、このAlexander O’Nealというシンガーのアルバムからだった。 あれから20年が経過し、残念ながら近年のAlexander O’Nealの活躍を耳にすることはほとんどなくなった。 このAlexのライブのあと、私は大学を卒業し社会人となり、昭和天皇が崩御し、バブル経済が終焉した。 タクシーは、90年代に開発されたお台場を通り抜け、21世紀に入って驚異的な再開発がなされた汐留に到着し、 私は、この20年間をわずか15分足らずで通り過ぎたような気持ちになった。 私たちは、あのバブル経済という理不尽な「Party」を終え現代に至っている。 There’s no need to leave・・・ When the party’s over・・・ パーティが終わっても・・・ まだ帰らないでいて欲しい・・・ There’s no need to go・・・ When the party’s over・・・ パーティが終わっても・・・ そばにいて欲しい・・・ 次回は、「Roberta Flack in Blue Note Tokyo」についてご紹介いたします。 #
by show-zono
| 2007-04-21 23:28
| Soul Music
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時の流れは誰にも平等に訪れるというけれど、
10歳だった私が38歳になるという時間。 1977年から2005年までの時の流れとは、端的にそういうものである。 Stevie Wonderの最新作の「A Time 2 Love (2005)」に、この曲が収録されていた。 「How Will I Know」 Stevie Wonder (featuring Aisha Morris)。 フィーチュアされている女性。 このブログを訪れてくれる方々には説明不要だと思うが、 Aisha Morris(アイーシャ・モリス)はStevieの娘であり、あの「Isn’t She Lovely (1977)」のイントロの赤ん坊の声の持ち主である。 Soul Musicの世界では、時代が流れたことで残念に思ってしまうことがことさら多いが、 この「How Will I Know」はめずらしく、 私に、時代が流れたことを感謝させた。 I know・・All things in time・・ そして・・ Isn’t she soulful・・? 次回は、「When the Party's Over (1986)」 Alexander O'Nealについてご紹介いたします。 #
by show-zono
| 2007-04-14 22:54
| Soul Music
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以前だったら、私はこの曲には振り向かなかっただろう。
Al Jarreau(アル・ジャロウ)の「All I Got (2002)」に収録されていた「Until You Love Me」。 Al Jarreauは私にとっては重要なアーティストのひとりであるが、訳あってこのアルバムの帯をほどくのリリースから5年もかかってしまった。 音楽とは本当に素晴らしい文化であると思う。 スポーツの世界では、30代後半で海外に渡った桑田選手の怪我のニュースに胸を痛め、彼の去就を案じずにいられないが、 Al Jarreauは、この曲を62歳でレコーディングし、 現在も厳然と、私のような人間の魂を静かに震わせるからである。 人間は変わり続けるものだと思う。 もし、私がこの「All I Got (2002)」のリリース直後に、このアルバムの帯をほどいていたら、 私は恐らく「Until You Love Me」という曲の美しさに気付くことはなかったと思う。 聴く側の人間も年齢を重ねる。 特定の曲を好きになるということは、もしかしたら、 気が遠くなるような偶然の産物なのかもしれない。 東京の桜も終わろうとしている。 次にこの花を見るまでに私は、 どんな音楽と出会えているだろうか。 次回は、Stevie Wonderの「How Will I Know (2005)」についてご紹介いたします。 #
by show-zono
| 2007-04-08 00:43
| Cross Over
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今日の朝、土曜日なのになぜか私は丸の内界隈を足早に歩いていた。
あと15分後に会社の部下の結婚式がはじまる。 昨日は夜遅くまで飲みすぎた。 頭がボーっとし、顔もこころなしかむくんでいる。 皇居周辺の桜がきれいだ。 これは余裕ではない。すこし自分がおかしいのだ。 このまま結婚式場には入れない。 気付け薬を耳にねじ込む。 Adriana・・、 こういうときは、良い女に思いっきり背中を押してもらいたい。 Adriana Evans(エイドリアナ・エヴァンス)の新作「El Camino (2007)」に収録されていた「All for Love」。 今の私を元気付けられるのは、「ウコンの力」などではない。 こういう現代を生きる良質なグルーヴ。 この「All for Love」もAdriana EvansとプロデューサーであるDred Scott(ドレッド・スコット)夫妻による才能のマリアージュの賜物であると思う。 こういう才能が現代もSoul Musicの鼓動を動かし続けている。 この4分25秒が終わる頃、なんとか結婚式場に到着した。 私を心配して、数人の部下が式場の入口に待機していた。 「お待たせ・・」 「では・・まいりますか・・・」 次回は、Al Jarreau(アル・ジャロウ)についてご紹介いたします。 #
by show-zono
| 2007-03-31 23:20
| Soul Music
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